土壌汚染の影響
土壌汚染とは。その名の通り有害な物質が土壌を汚染している状態を指します。
しかしながら、肉眼ではこの土は汚染されていて、この土は汚染されていないと判断することは不可能に近いと言えるでしょう。
そのために、周辺の環境や人に被害が出てはじめて、それを認識するというケースは珍しくありません。
では、土壌汚染はどのような影響を周囲に与えるものなのでしょうか。
この記事では、その影響の詳細について見ていきます。
(被害の経路)
まず、人にしろ植物、魚などにしろ大抵の生き物は汚染された土を直接食べて、有害物質を摂取するわけではありません。
人などに至るまでには、いくつかのプロセスを経ているのが現実です。
その過程をわかりやすくすると次のようになります。
(有害物質の影響)
具体的に有害物質が人体にどのような影響を与えるか。
水質汚濁防止法、土壌汚染対策法に定められた25物質、そしてダイオキシン類特別措置法によって基準が設けられているダイオキシン、油汚染対策ガイドラインで指摘されている油について下記のようになります
(水質汚濁防止法、土壌汚染対策法)
第一種特定有害物質
揮発性有機化合物(VOC)
・四塩化炭素
意識喪失、慢性脳障害、発ガン性の疑い
・ジクロロメタン
肺炎、肝障害、発ガン性の疑い
・1.2-ジクロロエタン
肺炎、肝障害、発ガン性の疑い
・1.1-ジクロロエチレン
肺炎、肝障害、変異原生
・シス--1.2-トリクロロエチレン
意識低下、皮膚脱脂
・1.1.1-トリクロロエタン
呼吸困難、意識喪失、肝障害
・1.1.2-トリクロロエタン
肝腎障害
・トリクロロエチレン
神経障害、肝腎障害、変異原生、人の発ガン性の疑い
・テトラクロロエチレン
肝臓・腎臓への影響、人の発ガン性の疑い
・1.3-ジクロロプロペン
皮膚・気道刺激、発ガン性の疑い
・ベンゼン
肺炎、意識喪失、人の発ガン性
第二特定有害物質
重金属
・カドミウムおよびその化合物
嘔吐、めまい、腎不全、人の発ガン性
・六価クロム化合物
嘔吐、下痢、肝炎、人の発ガン性
・水銀およびその化合物
手指の震え、腎障害
・鉛およびその化合物
嘔吐、下痢、感覚障害、発ガン性の疑い
・砒素およびその化合物
嘔吐、下痢、黒皮病
・シアン化合物
呼吸麻痺、失神、痙攣
・セレンおよびその化合物
嘔吐、胃腸障害、貧血
・フッ素およびその化合物
呼吸器障害、歯骨への影響
・ホウ素およびその化合物
嘔吐、神経障害、下痢
第三種特定有害物質
農薬等
・有機リン化合物(パラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン、EPN)
頭痛、はきけ、麻痺、痙攣等の中毒症状
・シマジン
頭痛、神経障害
・チウラム
頭痛、咳、肝肺への影響
・チオベンカルフ
急性毒性有り
・PCB
手足のしびれ、肝臓障害、人の発ガン性の疑い
その他
・ダイオキシン
発ガン性
・油
生態系への影響